元若ノ鵬孤立「告発」に兄貴分同調せず


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元若ノ鵬孤立「告発」に兄貴分同調せず
10月1日10時3分配信 日刊スポーツ

大麻取締法違反(所持)で逮捕、日本相撲協会を解雇され、大相撲の八百長問題を告発した元若ノ鵬(20=ガグロエフ・ソスラン)が、孤立状態に陥った。八百長疑惑報道をめぐり、名誉棄損で同協会に提訴された「週刊現代」(講談社刊)側の証人として出廷することを前日の会見で宣言。しかし、精密検査で大麻の陽性反応を示し、同協会から解雇された元露鵬(28)元白露山(26)は元若ノ鵬に同調しないことが判明。かつての師匠、間垣親方(元横綱2代目若乃花)が身元保証人からの除外を求めていることもわかった。
 元若ノ鵬は同じロシア出身の「兄貴分」からまたも見放されていた。元露鵬、元白露山に近い関係者によると、2人は「自分たちがその(八百長)問題で法廷に立つことはない」と話しているという。すでに週刊現代側からのアプローチはあったというが、2人はこの関係者に「断りました」と話していることが分かった。
 法的には、原告側の力士32人(いまだ原告に名を連ねる元露鵬、元白露山を除けば30人)のうち1人に対し、3人が同調して法廷で「八百長がある」と主張すれば、その1人の八百長が数的優位で立証される可能性はあった。元露鵬、元白露山の2人は、9月8日の釈放後に元若ノ鵬がマンションを訪ねてきたが、「話す気になれない」と門前払い。突き放した態度は変わらず、元若ノ鵬は1人で八百長問題で協会を敵に回す状況となった。
 元若ノ鵬は現在、「解雇無効」を求めて同協会を提訴中だが、今回の八百長告発は代理人宮田真弁護士の制止を振り切って断行していた。怒った同弁護士に、元若ノ鵬は「告発すれば相撲協会が慌てて自分を相撲に戻すと思っていたから」とまじめに答えたという。しかし、解雇無効を求めながら、八百長への加担を認めることは、八百長の存在を否定する同協会に戻る可能性をさらに低下させることになるのは明らかだ。同弁護士はこの日、出廷回避も含め、元若ノ鵬との話し合いを持つ努力を続けることを明かした。
 また、元師匠の間垣親方はこの日、取材陣から「元若ノ鵬の告発をどう思いますか? もう、無関係ということですか?」の問いに、大きくうなずいた。関係者によると、「親方は元若ノ鵬の身元保証人から外れる手続きを進めているようです」という。都内の自宅マンションから姿を消した元若ノ鵬を支えるのは、証人出廷を期待する週刊現代側だけのようだ。

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