福田首相が辞任表明=公明と亀裂、政権行き詰まる-在任1年「新布陣で政策実現を」

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福田首相が辞任表明=公明と亀裂、政権行き詰まる-在任1年「新布陣で政策実現を」
9月2日1時45分配信 時事通信


 福田康夫首相は1日夜、首相官邸で緊急に記者会見し、「新しい布陣の下、政策実現を図らなければならないと判断し、辞任を決意した」と述べ、退陣を表明した。政策や衆院選をめぐって連立を組む公明党との亀裂が露呈。求心力が低下する中、12日に召集予定だった臨時国会を乗り切るのは困難とみて、退陣により事態打開を図る必要があると判断した。自民党は速やかに総裁選を行う予定で、後継選びは麻生太郎幹事長を軸に進むとみられる。
 焦点の衆院解散の時期をめぐり、自民党内には新首相による早期と、2009年度予算成立など「実績」を上げてからとの2つの見方がある。ただ、昨年9月の安倍晋三前首相に続いて政権を投げ出した形となり、体制立て直しは容易でなさそうだ。
 首相は会見で、就任以来、政治とカネや年金記録漏れなど「積年の問題への対処に忙殺された」と指摘。同時に、道路特定財源の一般財源化や消費者庁設置の方針決定など「新たな方向性は打ち出せた」と強調した。その上で、参院で野党が過半数を握る国会で厳しい運営を強いられてきたことに触れ「体制を整えた上で、国会に臨むべきだ」と辞任の理由を説明した。
 首相は、先週末に辞任を決意したことを明らかにするとともに、表明のタイミングについて「国会の実質審議入りには時間がある。国民にも大きな迷惑は掛からないと考え、この時期を選んだ」と述べた。
 会見に先立ち首相は、麻生氏と町村信孝官房長官と首相官邸で会談し、辞意を伝えるとともに、麻生氏に総裁選の手続きに入るよう指示した。 

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