「無責任だ」解散を要求 福田首相の批判に野党一斉反発

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「無責任だ」解散を要求 福田首相の批判に野党一斉反発
9月2日8時0分配信 産経新聞


 ■鳩山氏「改造はなんだったのか」

 福田康夫首相の1日夜の突然の辞任表明に、民主党など野党各党には驚きと反発が交錯するとともに、早期の衆院解散・総選挙を求める声が相次いだ。

 民主党代表選への出馬会見をこの日午前に行った小沢一郎代表は同日夜、首相会見よりも前に関係者から電話で首相の辞任表明だと告げられ、「何でだ」と、けげんそうな声をあげた。

 鳩山由紀夫幹事長は1日夜、党本部で記者団に「1年にも満たないうちに(安倍晋三前首相と福田首相の)2度も政権を投げ出した。国民への責任や国会をあまりにも軽んじている」と反発。「政局は一気に衆院解散・総選挙に突入すると確信する」(同)と、早期解散を要求した。

 福田首相が辞任会見で、民主党など野党の国会での非協力を理由に挙げたことについても鳩山氏は「責任をなすりつけるのは完全な筋違いだ」と猛反発。「(辞任の実態は)自民党と公明党がぎくしゃくし、国会日程も政策も決められないという行き詰まりにある」と指摘した。

 また「1カ月前の内閣改造はなんだったのか。(首相から麻生太郎自民党幹事長への政権禅譲の)密約説もいわれているが、あまりの国民軽視に強い憤りを感じる」と語った。

 民主党の山岡賢次国対委員長も1日夜、民放テレビで「攻めやすくなった。自民党は2代続けて国民への責任を果たせない首相を選んだ。政権の体をなしておらず、ただちに政権交代すべきだ」と強調した。

 共産党の志位和夫委員長は1日夜、国会内で記者会見し「自公政治の行き詰まりが行き着くところまできた」と指摘。「新首相は解散・総選挙をすべきだ。ただその前に、国会の本会議や予算委員会で重要問題を徹底的に論議し、国民に争点をはっきりさせて審判をあおぐべきだ」と述べた。

 首相が野党の国会対応を非難したことについては、「理由にならない。ねじれ国会なんて最初から分かっていたことだ。何の説得力もない」と反発した。

 社民党の福島瑞穂党首も1日夜、国会内で記者団に「洞爺湖サミットを終えて間もないのに投げ出すとは、世界に日本の信用がゼロになる。選挙の首相をやめさせた自民党や麻生幹事長も、政権を投げ出した首相も、国民のことをまったく考えておらず、政治をする資格はない。解散・総選挙を求める」と語った。

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