米、戦闘艦を派遣へ グルジア人道支援、露に圧力

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米、戦闘艦を派遣へ グルジア人道支援、露に圧力
8月21日8時1分配信 産経新聞


 【ワシントン=山本秀也】米CNNテレビによると、紛争状態の続くグルジアへの人道支援物資輸送のため、国防総省などは米海軍のイージス艦など艦艇3隻を地中海から派遣する方針を固めた。グルジア沿岸との通過経路にあたるボスポラス海峡の通過交渉をトルコ政府と進めており、20日にも交渉がまとまる見通しという。米側では、旧ソ連の“内海”だった黒海に米海軍の戦闘艦などの派遣でプレゼンスをさらに誇示し、侵攻部隊の撤退を渋るロシアへの圧力を強める構えだ。

 米海軍報道部では、この報道について「まだ完全な情報を得ていない」と述べるにとどまった。同テレビによれば、派遣されるのは、イタリアのナポリを拠点とする海軍艦艇2隻と、米沿岸警備隊に所属する外洋型巡視船1隻。海軍の派遣艦は、第6艦隊所属のイージス型駆逐艦マクフォールと、旗艦である揚陸指揮艦マウント・ホイットニーという。

 ボスポラス海峡の通過が可能になれば、黒海沿岸にあるグルジアの港湾都市ポチまで、数日中に到達できるとしている。ポチは侵攻したロシア軍部隊により、停泊中のグルジア海軍、沿岸警備隊の艦艇が撃沈されるなど、激しい破壊を受けていた。

 米海軍では、東部メリーランド州沿岸に係留中の病院船に対し、グルジア支援の派遣準備を命令していたが、戦闘艦などの派遣はこれが初めてとなる。病院船は医療器材の準備や航行速度の問題もあり、現地到達まで数週間を要する。戦闘艦と病院船の派遣では、プレゼンスを示す上での意味合いが大きく異なる。

 今月13日に始まった米軍による人道支援物資の輸送作戦について、ブッシュ大統領は16日のラジオ演説で、輸送機による空輸の第2波開始のほか、「その他の方法」に言及することで、病院船とは別の艦艇派遣を示唆していた。

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