軽の新型、大手が続々発売 「低燃費なら買ってもらえる」

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軽の新型、大手が続々発売 「低燃費なら買ってもらえる」
8月22日10時33分配信 産経新聞


 空前のガソリン価格高騰を受けて三菱自動車やダイハツ工業などの自動車大手は、今月下旬から今秋にかけて、燃費の優れた軽自動車を中心に新型車や改良車を発売する。景気後退も逆風となって国内の自動車販売台数が低迷している中で、各社は低燃費を武器に消費者の取り込みを狙う。
 三菱自動車は天井を高くし、室内空間にゆとりを持たせた軽自動車の新型車「トッポ」を9月中旬に発売する。天井が高い車は小さな子供のいる家族らに人気があり、かつて車名に使っていた「トッポ」の名を約5年ぶりに復活させる。さらに、前面デザインや内装などを変更して主力車の「eKワゴン」を8月21日に発売。「パジェロミニ」を9月上旬に発売する。三菱の1~7月の軽自動車の新車販売台数は前年同期比13・2%減と不振だったが「新車の発売で巻き返したい」(広報部)と意気込む。
 一方、ダイハツは軽自動車の新型車「ムーヴ コンテ」を8月25日に発売する。スズキは人気車の「ワゴンR」を今秋、ホンダも主力車「ライフ」を年内に全面改良して迎え撃つ。
 トヨタ自動車は全長を3メートル弱に抑え、燃費性能が優れた小型車「iQ」を年内に売り出す考えで、軽自動車、小型車市場を舞台にした顧客争奪戦が激しくなりそうだ。自動車大手幹部は「自動車が必要な消費者も多く、低燃費などのニーズに応えた車ならば買ってもらえる」と自信を示す。
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【用語解説】軽自動車
 車体の長さ3.4メートル以下、幅1.48メートル以下、エンジンの排気量660cc以下など、普通自動車や小型自動車よりも規格が小さい。車両価格が比較的安く、燃費性能が優れているのが強み。取得や保有にかかる税金の優遇措置もある。全国軽自動車協会連合会によると、今年3月末時点で軽自動車の100世帯当たりの保有台数は48.7台と、前年に比べて0.8台増え、過去最高を更新。ただ、新車の買い控えなどが響き、今年1~7月の軽自動車の新車販売台数は前年同期より3.3%減った。

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